ロータリーアタッチメントを使用しガラス瓶に彫刻

 ロータリーアタッチメントを使用しガラス瓶に彫刻をしたいと思います。
使用機はspeedy100 25w機、speedy100専用のロータリーアタッチメントを使用します。




 まずはデータから。
今回は手描きのイラストをスキャナで読み取り、Photoshopで加工後『.bmp』形式で保存した画像にIllustratorで文字を付加した『.ai』データと、同じく手描きのイラストをスキャナで読み取り、Illustratorで『画像をトレース』した『.ai』データを用意しました。


イラストはビットマップ画像、文字のみイラレで作成・配置


スキャナで読み込んだ線画を『画像をトレース』でオブジェクト化。色付けはイラレ内で。

bmp画像の場合(jpgも同)出来るだけ解像度の高いものが必要だったり、縮尺を変える際に線の細さや塗り(ドット柄)部分のドットの大きさ、目の細かさなど注意しなければならない箇所が幾つもありますが、イラレでトレースすると注意箇所の軽減に繋がります。
 また、オブジェクト化することにより彫刻色を変えての加工やカットラインの作成も出来ますので、
一度の稼働で量産したい場合やビットマップ画像を基にカット加工を行いたい場合にもお薦めです。


 ロータリーアタッチメントを使用し彫刻したイメージ動画です。

speedy100 25w機
power 90  Speed 20  PPI 1000 DPI 1000

●用意するもの
ガラス瓶
ペーパータオル(エンボス加工等凹凸が無い、または出来るだけ少ないもの)
霧吹き(中身は水道水)

 ロータリーアタッチメントの基本部品の内、瓶の口側になる部品(本体左側の円錐形部分)を取り外し(ねじ式ですので工具があれば女性でも簡単に外せます)、ロータリーの軸と瓶の口の間に治具を挟んでロータリーにしっかりと固定します。

 ロータリーの軸と瓶の口の間に挟む治具は彫刻中にロータリーから瓶が外れないようにするためのものですので、大きさ、形状は彫刻対象の瓶に合わせてご用意ください。
(今回はアクリル板を瓶の口と同じくらいの直径の円にカットしたものを使用し、ずれないように周りを粘着テープで止めています)
 また、ジャムや佃煮の瓶、グラスやコップなど口の広いもの(約 直径50~93mm)は基本の部品で対応できますので、上記の作業は省いてOKです。

 ロータリーへの固定が完了したらペーパータオル(2枚組の場合は1枚に剥して)を彫刻する部分に水で貼り付け、彫刻に進みます。
(ペーパータオルに充分に水を含ませ、彫刻面積が広い場合は様子を見ながら霧吹きで再度水を足してください。水分が足りずペーパータオルが乾燥すると彫刻ミスや失火の要因に繋がります)



※撮影用に彫刻機のフタを開けて稼動させています。実際に彫刻される場合は閉じて行ってください。


仕上がりはこちら。



ドットの密度の差が色の濃淡として表現されています。




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