革の切抜き

 これまで彫刻に使用してきた革(ヌメ革、クロムなめし、合成樹脂加工されたものなど1~4mm厚の牛革 数種と豚革のスウェード 0.8mm 1種)を切抜きしてみることに。

レーザー機はRayjet 30w機、ハニカムテーブルを使用。
カットするにあたり、powerを上げspeedを下げる事を考慮して、それぞれの革の切抜きをする部分にマスキングテープを貼って表面(銀面)の焦げ防止を準備。(スウェードやオイル処理されていない革などはマスキングテープを貼ると表面が傷む、テープが剥がれない、などの場合があるので注意する)


 

 
上写真、上から
タンニンなめし 黒色 4mm厚
クロムなめし 白色 1.4mm厚
表面 合成樹脂塗装並びにヘビ柄型押し加工 エンジ色 1mm厚


 結果、power 100 DPI 1000 にすると、speed が 8.0~0.5 までの間で切抜きが出来ました。

かなりspeedに差がありますが、単純に言うと0.8mm厚のものが8.0、4mm厚のものが0.5でカット出来たという具合です。
しかし、4mm厚のものを power 100 Speed 0.5 DPI 1000 でカットすると、カットした断面が炭化する他、ヤニ(焼けカス)や煙、臭いが酷いので、換気やレンズ・鏡・彫刻機内部のこまめな清掃が必要です。。。

あと、同じ約1mm厚の革でも、それぞれの硬さ(革の目の細かさ)や加工の仕様等により speed 6.0~1.0 の開きがありました。
この speed 1.0 はクロムなめし革の表面にナイロン系被膜とシボ型押し加工がされたものをカットした時の値で、どうやらナイロン系被膜の部分が溶けはするもののなかなかレーザーが通らず、結果speedを落とす結果になったようです。
なので、レーザーでカットした断面をよく見ると少し縮んだ形跡が。。。
レーザー機を使用して裁断等を考える場合は実際の寸法よりも若干大きめにカットした方が良さそうです。

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